軽いが正義!
貧弱なので、少しでも荷物は軽くしたい。
そんな思いでUL系テントとツェルトを3種試してみました。
その結果、実際に使用してみて感じたことをレビューしてみました。
身長169cm/座高93cmと、足の長いペンギンみたいな体型なおっさんです。(短足)
いずれも降雨/降雪,暴風ではない状態になります。
それではこちらから!
No1.ライトツェルト(モンベル)
積極的に使用するツェルトだと、 ファイントラックのツェルト2ロングなんてのも定番ですが、
そこそこ軽くて、それなりに安いド定番。モンベルのライトツェルトです。
テント泊しなくても、日帰りの緊急用として持っている人は多いかなと思います。
これが意外と使えるのです。
スペック
・重量:440g(トレッキングポールとガイライン除く。)
・収納サイズ:φ10 × 19cm
・設営サイズ:200 × 90cm×高さ 100cm
・生地:30D ナイロン・リップストップ
(耐水圧1,000mm;透湿性は不明)
広げるとこんな感じです
使用感
正直、設営はめんどくさいです。4隅+前後ポール2本+左右サイドリフター2本で固定します。
サイドリフターは無くてもいいですが、室内が狭くなるので、ペグダウンをお勧めします。
居住空間は特に不満無し。バルトロ75をテント中に入れても、そんなに邪魔になることはありません。
室内で座っても、天井に頭はあたらないので、着替えも問題なし。
基本的に解放された空間になるので、虫は入ってくると思います。
僕は室内でストーブを使用することに躊躇いはないので、
前室が無くても特に気になりません。靴はビニールに入れて、室内に入れています。
メリット
- そこそこ軽い
- 幕営装備としては安い(定価:11,700円)
- 使い回しがきく(日帰りでも緊急用として。またタープ風にも張れます)
デメリット
- 張るのがめんどくさい
- 出入り口の目の前にポールが突っ立っているので、出入りの時、超邪魔
持っていった(いきたい)シチュエーション
①多分泊るけど、泊らないかもな?って微妙なとき
・小屋明け前の塩見岳:テント場である三伏峠が登山口から2hなので。
・屋久島:基本的に避難小屋に泊れるので。
②日帰りの緊急避難用
③宴会メインの山行でタープ代わり
2019/09/04追記
平成最後の雷鳥沢で張ってみました。
気合いのビバーク仕様で張ったところ、想定外の雨が降ってきてびしょ濡れとなり、
何日か後に発熱しましとさ(;w;)
No2.L&EシェルターDX( Juza Field Gear )
今回ご紹介する3種の中では最軽量。335gの軽い子。
特徴は、A型フレーム。
これによって、従来のツェルトでは超邪魔だった、
出入り口前のポールに干渉することなく、スムーズに出入りが可能です。
同じような構造に、トレイルランナー御用達、ヘリティジのストックシェルターがありますが、
室内入口全面にメッシュパネル 、小さいながらも前室が装備されており、
ツェルトでの虫入ってくる問題、靴の置き場問題が解決されています。
スペック
・重量:335g(トレッキングポールとガイライン除く)
・収納サイズ: 13 x 15 × 8cm (本体)+ 1 x 30cm (足元のポール)
・設営サイズ:210×(入口:100cm/足元:50cm)×高さ95cm(最大)
・生地:20Dナイロン・リップストップ
(耐水性:1,700;透湿性7,500g/平方メートル/24hr )
広げるとこんな感じです
使用感
こっちも設営はめんどくさい。こちらもツェルト同様ですが、ポール2本をスタッフバッグに入れてから、
スタッフバッグごと引っ張る構造なので、
ツェルトよりテンションが掛けやすく、多少は楽です。
サイドリフターは必要です。見ての通りの形なので、室内狭いです。
居住空間は狭い。室内で座ると思いっきり頭が天井に擦れます。・・・はい、座高が高いのです。
基本座れるのは入口だけです。足元側に向かって、天井もサイドも狭くなっていくので、
足元側にザックを敷くことになると思います。
入口は全面メッシュパネル+前室なので、外気はもろに入ってきます。
狭さもあって、冬は無理だと思います。
ただ、メッシュパネルのおかげで、虫は入ってこないです。
前室があるので、汚れた靴を室内に入れなくても大丈夫です。
汚れた靴やゲーターを置けるのは便利です。
僕がこれを買った最大の理由は、何といってもポールが出入りの時に邪魔にならないという点。
スムーズに出入りできないと、地味にイライラするので、これから解放された事は大きかったです。
あと、今回の3つの中で最軽量。350缶より軽いです。
メリット
- とても軽い
- 一般的なツェルトより出入りしやすい
デメリット
- 張るのがめんどくさい
- とても狭い
持っていった(いきたい)シチュエーション
①荷物をギリギリまで小さく,軽くしたいとき
・北鎌倉尾根に挑戦する時は、これを持っていくつもりです。
②虫が気になるとき
No3.クロスオーバードーム(ヘリティジ)
今までの2種類はトレッキングポールが無いと建てられない非自立式でしたが、
こちらはインナーポール式の自立式。
なのに軽い。驚異の770gです。ステラリッジ2が1.34kgなので、半分近いです。
スペック
・重量:770g(ガイライン除く)
・収納サイズ: φ10 × 21cm (本体)+ 38cm (ポール)
・設営サイズ:210 × 100 ×高さ105cm
・生地:15Dナイロン・リップストップ
(耐水性:1,000m;透湿性:8,000g/平方メートル/24hr)
広げるとこんな感じです
使用感
設営は簡単。シングルウォールテントなので、ポール通せば立ちます。
あとは4隅ペグダウン+4本ガイラインを引けば完了です。
実際には4隅のペグダウンせず、ガイラインだけで固定して使っています。
居住空間は快適。余裕で座れます。長手方向側に出入り口があるので、荷物も好きな所に置けます。
前室がないので靴は室内置きですが、出入り口が広いので、どこでも置けます。
個人的に一番良いのは設営が簡単なことです。
めんどくさがりな性格なので、ささっと設営できて、ささっと撤収できるってことは
かなりストレスが軽減できます。
これまで、テントはダブルウォールを使用していましたが、シングル最高派になりました。
12月の八ヶ岳,2月の常念岳と、冬山でも使用しましたが、特に問題なし。
結露はしますが、氷点下なので室内で凍って落ちます。
ただし、軽量テントなだけあって、ポールと生地が弱めなので、
悪天候時の使用には不安が残ります。
一応、常念岳で風速10mの中、張りっぱなしでアタックして帰ってきましたが、
特に問題はありませんでした。
メリット
- 設営簡単
- ツェルトに比べると室内が広い
デメリット
- ツェルトより重い(ツェルトはトレッキングポールがフレームになるので、尚更。)
- 生地が薄いので強度に不安がある
持っていった(いきたい)シチュエーション
①軽くしたいけど、居住性も欲しいとき
・夏の長期縦走
②天候が安定しているとき
・雪山でも今のところ問題無かったです
2019/09/04 追記
GWの鳳凰三山にて張った時のこと。
寒波の影響でかなり寒くなっていたので、ベンチレーションを閉鎖して寝ました。
翌朝、朝一で温かい味噌汁を飲もうと、
ジェットボイルに火をつけようとするも、全く点火しない。
電子着火は無理かと思い、Bicのライターでつけても火がつかない。
またジェットボイルが壊れたかと思い、怒りつつ諦める。
まさかと思って、テントの入口を開放して、新鮮な空気を取り入れてから火をつけてみる。
・・・何事もなく着火。
酸欠でした。
ってことで、気密性が高いので、ベンチレーションの閉鎖には気をつけましょう。
以上が実際に僕が使用した感想です。
それぞれ一長一短はあるので状況によって使い分けが必要ですが、
どれも良いものだと思います。
これを御覧になった方の参考になれば幸いです。
2020/12/20 追記
検索でクロスオーバードームの情報を探している方がこの記事をよく見てくれるので、
自分流の小ネタを記事にまとめました。
参考になるかわかりませんが、良かったらご覧ください。
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