熊野古道最長の大峯奥駈道を6日間かけて歩いてきました。
最初は年末に挑戦しましたが、思いのほか雪が多く挫折。
年が明けてGWに再挑戦しましたが、今年は荒れ気味の天気で、
半分は雨と強風にやられながらもなんとか完歩することができました。
Day1:柳の渡し~小笹ノ宿
8:09 近鉄南大阪線 六田駅到着
ここから6日間の旅が始まります。
年末に挑戦した時は”柳の渡し”が大峯奥駈道のスタートだと知らず、
普通に吉野駅からスタートしていました。
ここが旅の起点、柳の渡しです。
熊野本宮大社に向けていざ出発。
よしの橋を渡り
ここの左側を登ります。
よく見ると大峯奥駈道の石碑があります。
道路を渡り墓地の方に進む。
ちょっと進むと、草が多い茂ったこんな道が現れます。
熊とか野犬とか出てこないか、ちょっとビクビクしながら進む。
吉野神宮への道に出てきました。
ここから吉野神宮に向かいます。
吉野神宮に到着。
さすがにまだ平日だったので誰もいません。
脇を抜けて山の方に進みます。
吉野山頂のケーブルカー乗り場。
年末は閑散とした売店街でしたが、今回は営業しているようです。
金峯山寺の横を通過。
工事中だかで門は通れなくなっていました。
この辺で同じく熊野本宮大社を目指すおじさんと遭遇。
何となく一緒に行動する。
この辺は2回目なのでサクサクっと進んでいきます。
迂回するルートもあり何の展望もないけど、
奥駈道のルートなのでとりあえず登る。
足摺宿を通過。
二蔵宿小屋が見えてきた。
サクッと到着。
到着時刻は13:45で六田から5時間半でついています。
年末の時は17時前だったので、雪がないとは言えめっちゃ良いペース。
3月からこの度に向けて、週3回の5キロランかロードバイク乗ってた効果が出たのかな。
去年のこの時期はコロナ禍で閉まっていたそうですが、今年は開いていました。
ここまでかなりいいペース。
最初の計画ではここまででしたが、明日は雨確実なので距離を稼いでおきたい。
進めるだけ行こうと、洞辻茶屋か行けたら小笹ノ宿を目指すことにしました。
行動を共にしていたおじさんはここまでとのことで、お別れです。
年末はここにテント張りました。
おじさんが見送ってくれたので、颯爽と坂を駆け上がりました。
が、この看板みて「あれっ?」と。道間違えて自然歩道の方に来ていました。
2回目なのに馬鹿なの?
並走している正規ルートに戻るため、斜面を登っていきます。
見通しが良いのが救い。
ひたすら上を目指して登るだけで復帰できました。
女人禁制エリアに突入です。
世界遺産になった当時の世論ではOKだったんでしょうが、今だったらNGくらいそう。
(自分的には特に意見無いです)
登山道崩落個所を通過。
雨降ってきてます。
雨の鎖場を滑らないように通過。
草鞋が落ちてました。
行者の落とし物かな?
見覚えのある道に到着。
洞辻茶屋に到着。
雨強くなってきたし、この先どうしようかなぁ。。。
ほんとはここにテント張らして貰いたいけど、
天気予報を受信すると、明日は結構雨降るみたい。
ならば明日の目的地の行者還小屋まで近づいておきた。
このペースならギリ日没くらいには小笹ノ宿にたどり着けそうだなと、
疲れた体にムチを打ち、ちょっと休憩してから再出発。
油こぼし。
雨降ってるしすっごい滑りそうですが、そうでもなかったです。
前回も展望がなく、真っ白な世界を眺めた記憶がある。
この門を越えれば山頂はもうすぐ。
大峯山寺に到着。
5月にならないと開門しないみたいです。
準備のためか、宿坊に人の気配がありました。
山上ヶ岳に到着。
百名山って書いてますが、八経ヶ岳の方ではないのかな?
高度的にはこっちが本当の山頂だと思います。
聖域だそうです。
全開もわからなかった、正しいルートでの小笹への下り。
適当に尾根沿いを下っていけば着きます。
雪に埋もれたこの標識を見て、正規ルートに出たと安堵した記憶がよみがえる。
年末んときはこんな感じ。
ガッツリ積もってました。
全開は結局雪に阻まれて小笹への道がわからず、この辺でビバークしたんだよなぁ。
投地蔵辻に到着。
今回は道に迷わずこれた!
ギリギリ日没前に小笹ノ宿に到着。
前回は2日かけてもたどり着けなかったのに、今回は1日で到着。
やったぜ!
電波状況ですが、外に出るとドコモのLTEが1~2本入ります。
小笹ノ宿の扉は壊れて解放状態なので、
小屋の中にテント張って過ごします。
晩御飯はアルファ化米にキムチ鍋の素を投入した雑炊です。
食料関係はこちらの記事にまとめています。
実は濡れた木の根を踏んで思いっきりコケて、スネを岩に強打していました。
折れたかと思う衝撃でしたが、血が出てるだけで腫れたりもしていませんでした。
が、レインパンツが破れてしまった・・・。
ので、ファーストエイドキットに入れてた針と糸で縫ってみる。
とりあえずこれ以上広がることはないだろう。
ちゃんと修理するか買い替えるかは帰ってから考えるよう。
Fozzilsのカップ、折りたためてコンパクトなのは利点ですが、
熱いもの入れると持てない。
食器代わりに持ってきたスクリュー容器にジャストフィット。
晩御飯はサラスパ。
もりもり食べれて美味しい。
炭水化物が疲れた体に染み渡ります。
そんなこんなしてたら21時。1日目の行動を終えます。
初日から飛ばし過ぎて、めっちゃ疲れた。
本日の消費カロリー
vivosmart4での測定結果がこれです。
Day2:小笹ノ宿~行者還小屋
2日目が始まりました。
案の定外の雨音は強いです。
この時期の雨は低体温症につながりかねないので、
2つ持ってきた高温カイロをすぐ使えるよう準備しておきます。
ごはんは棒ラーメンに液体しお味を加えます。
湿度高いし干してる時間も短かったので、
乾きは微妙だがびしょ濡れより断然良い。
水場は小屋の裏にあります。
この水場の水量は安定して豊富らしいので、
先の分を考えて補給しておきます。
女人結界はここまでなのかな?
大普賢岳(だいふげんだけ)に到着。
このあたりから強風がすごくなってきたので、ハードシェルを着込みます。
雨の日に通りたくない下り道。
ずるずる滑る。
ガッツリ鎖場もあります。
雨で滑らないように慎重に進む。
稚児泊(ちごどまり)はいいテン場みたいな雰囲気です。
危険個所は北アとかと違って、最低限の整備しかされていないので、
雨の日はちょっとスリルがある。
七曜岳に到着。
もう雨が嫌になっているので早く小屋に着きたい。
鹿もびしょ濡れです。
ようやく行者還岳に到着。
あとは水を補給して下るだけ。
って気が抜けたのか、道を間違えてドロドロトラバースに迷い込む。
谷側に猛烈滑ります。
滑った拍子にポールを付いたら、繋ぎ目のアルミ部がボッキリ折れました。
2019年にカーボンパイプから自作したので2年くらいの寿命でした。
キリマンジャロや北アルプス横断(6+4日)にも持って行ったので、
結構酷使していたからしゃーないです。
家に帰ったら修理するのは簡単だけど、
この旅はまだ残り4日あるからどうしよう・・・。
とりあえず正規登山道に復帰します。
ピンクの目印ほんとにありがたい。
とりあえずポールをしまい、谷から這い上がって正規登山道に復帰。
これでやっと小屋に行ける。
急なガレ場の区間に水場があります。
木の階段が不安定なので要注意。
登山道付近に伸びてたホースは外れていたので、
崖を這い上がり、地下水だか雨水だかわかんない状態の水を補給。
11:30 行者還小屋に到着。
次の弥山小屋まで5時間くらいあるので、もう今日はここまで。
早く乾いた服に着替えたい。
電波状況ですが、外出て登山道側まで行くと、
ドコモLTEが1~3本くらい入ります。
広い部屋と狭い部屋があり、広い方には停滞している人が1人いました。
自分は狭い部屋の方に陣取ることに。
着替えて干して昼ごはんにラーメン食べたらやること終了。
折れたポールの応急修理でもやることにします。
テントポール修理用のアルミパイプを持ってきているつもりだったけど見当たらず。
Vペグを持っていることを思い出し、はさんでみるとジャストフィット。
テーピングテープで巻いて固定していきます。
折りたためなくはなったけど、ばっちり固定できました。
これであと4日は大丈夫。(とこの時は思っていました)
内野屋のサラチキ。
常温保存出来てタンパク質を30gも補給できるすごいやつ。
難点は小売りしている店がないのでまとめ買いするしかないということ。
でも賞味期限長いので、買いだめしといて間違いなしです。
この後2PT、4名来ましたが、みんな広い部屋の方に行ってしまいました。
ぽつんと一人部屋。
晩御飯は1分サラスパ。
ジェットボイル マイクロモで茹でると、ひっくり返すのに時間がかかるので、
3分サラスパの方が均一に加熱できて、デロデロになりにくい気がする。
同室が誰もいないので、今日はガーリックソースだぜ。
麺が150gなのでソースは2パック入れてます。
食器にアイラップをかぶせると、洗い物がでなくて素敵。
長期縦走だとペーパーで拭くだけじゃ匂いが残って気になるんです。
Fozzilsの折りたたみカップ、コンパクトになってめっちゃ便利なんだけど、
熱いもの入れると持てなくなる。
食器用に持ってきたスクリュートップに入れるといい感じに収まりました。
(スクリュートップは汚したくない)
2日目は雨のため、少し行動して停滞でした。
明日は晴れらしいので、早めに寝てガッツリ行動する予定です。
本日の消費カロリー
2日目はアクティビティ記録忘れてたので、一日の記録のみ。
運動消費790kcalって絶対嘘だろ・・・。
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