キリマンジャロ登山顛末記~マチャメルート敗退~その1

キリマンジャロ

煙と紙一重の存在なので、高い場所に行きたい。
国内にある3,000m以上の山は、御嶽山以外登頂済み。

次なる目標を探して国外に目を向けると、
お隣の台湾にある玉山が3,952mで、登れそう。

ふと、セブンサミッツってどんなレベルだろうと思って調べると、
①エベレスト(8,849m)
②アコンカグア(6,959m)
③デナリ(6,194m)
④キリマンジャロ(5,895m)
⑤エルブルス(5,642m)
⑥ヴィンソン・マシフ(4,892m)
⑦コジオスコ(2,228m)
で、このうち、キリマンジャロ,エルブルス,コジオスコあたりは
普通のおっさんでも登れそう。

この中で一番難易度が高いエルブルスは、ダブルの冬靴が必要とのことで、
シングルしか持っていないため断念。
次点のキリマンジャロに登る事にしました。

キリマンジャロはガイド居ないと入山できないので、
工程はツアー形式を組むことになります。
ルートは一番メジャーなマラングルート(6日間・山小屋泊)だと物足りなさそうだったので、
マチャメルート(7日間・テント泊)を選択。

結構高い山でも高山病なったことないし、まぁ大丈夫かな?と思ってましたが、
結果的に5日目で高山病が悪化してダウンし、登頂することはできませんでした。

その顛末をお送りします。

費用について

キリマンジャロはツアー形式でないと登れないので、
代理店にお願いすることになります。

現地のツアー会社もあるみたいで、日本語通じる会社もあるみたいでしたが、
今回は日本国内のW社にお願いしました。
人に合わせて登るとつらそうだったので、ソロツアー形式を組んで貰いました。
費用は飛行機代込みで55万円くらいでした。
これにプラスしてガイドへのチップが5万くらいかかりました。

装備について

5日目でダウンしたので、ピークアタック時の気温がわからず、参考になりません。

日本の冬山の防寒着から、アイゼンとピッケルを除いて、夏靴を持って行きました。
4400メートルくらいまでは、
アクティブスキン+メリノTシャツ+メリノEXP+トレールアクションパーカーで登ってました。
4600メートルで高山病悪化し、低体温症の兆候あったので
+でフレネイパーカーを着ました。
ピークアタック時にはダウン着て登るそうです。

下はCWX+メリノEXP+ロングパンツです。
テン場に着くと上下にダウンを着ていました。

靴はスカルパ トリプレオGTXという夏靴です(ごついです)。

1日目

東京・成田空港

22:20発の便で出発です。
航空会社はカタール航空なので、第二ターミナル集合。

早めに空港カウンターについて、チケット貰おうと思いましたが、
代理店のカウンターが20時にならないと受付していないようでした。

見送りにきてくれたバイク仲間と最後の晩餐を行い、
いざカタールへ!
地獄の11時間フライトです

カタール航空のアメニティは噂通り充実しています。

スリッパ・アイマスク・耳栓・歯ブラシ。
この歯ブラシ、通常より短いサイズで山に持って行くのにはちょうど良さそうでした。

機内食です。結構美味しかった。

普段甘いもの嫌いなのに、このチョコレートケーキは美味しく感じました。
窓際の通路だったので、トイレ行きにくく、お酒は自重しました。

隣に座ってたベテランサラリーマンみたいな人は、ウィスキー飲んでました。
羨ましかった・・・。

ムーディーな機内。

朝方、朝食が出ます。
これはまぁ普通だった記憶が。

カタールの夜景。
現地時刻で朝2時とかそんなもんですが、めっちゃ灯りがついてます。

ってことでドーハ空港に到着です。
トランジットでも荷物検査があるので、ペットボトルとかは持ち込めません。
水はここで買う必要があるのですが、1リットルで760円でした。(クレカの履歴より)

出発は現地時刻で8:45。
5時間待ちなので空港内をぶらぶらします。

有名な人形を見たら、レストランゾーンに移動します。
折角中東に来たので、中東らしいものを食べましょう!
ちなみに朝4時ですが、普通にやってます。

ドーハ空港で中東料理を出しているお店、「azka」にやってきました。
なんて書いてあるかわからなかったので、
適当に中東っぽいものを頼みます。
英語できないので、「This1、This2」とか、単位わからないまま指差して頼みました。

米料理はでっかいチキンが入ってて美味しかったです。
串に刺した鶏肉料理は、冷えた肉の硬い焼き鳥みたいな味でいまいち。
暖かいともっと違ったのでしょうか。

レシートを見ると、ビリヤニヤキトリという文字が書いてありました。
ビリヤニはインドだし、ヤキトリは日本じゃねーかと。
ほんとにローマ字で「Yakitori」って書いてあったんです・・・。
そして2品で2,200円。た、高い・・・。

7時近くなると人も増えてきました。
そろそろ乗り場に向かいます。

いざキリマンジャロに向けて出発です!
結構登山者っぽい恰好の人いましたが、日本人は僕一人のようです。
ドーハからキリマンジャロ空港まで6時間。時差はありません。

機内食のメニューがありました。
さっき食べたのでお腹すいていませんが、
異国の料理は食べたいので、がんばります。

味は良く覚えていません。不味くはなかった。
隣に座っていた中東系のおばあさんに、何故かリンゴを貰いました。ありがとう。

おやつ的な物が出ました。
この時は通路側に座っていたので、ウィスキーを貰いました。
おやつの中身はパイ的なやつでした。

やってきましたアフリカ大陸!
どきどきわくわくしながら大地を踏みます。

入国審査があります。
代理店に貰ったサンプルを見ながら色々書いていきます。
結構めんどくさかった。

審査自体は前の人がやってたのを真似して、指紋とか取れば終わりでした。
何も聞かれなかったのでラッキー。

空港から初日のホテルまでのドライバーと合流します。

お決まりの日本車。
結構日本車多かったです。

送迎車はランクルです。
かっこいい。

車内から。
今、自分がアフリカの大地に居るんだと思うと胸が熱くなりました。
そして世界って超広い。

モシに近付くと見えてくるキリマンジャロ
6000メートル近いだけあって、存在感がはんぱないです。
あまりにでかすぎて、ちょっと怖くなるレベルです。

そこそこ大きな町であるモシに到着。今夜の宿もここにあります。
ホテルに到着したら、ガイドと打ち合わせ。

僕が英語できないので、書いたり翻訳アプリを駆使したりしながら
なんとかミーティング終了。疲れた・・・。
そしてガイドによる荷物チェックの始まりです。

荷物チェック終了後。
荷物1個1個見られて、これは何だ?これは何だと説明する必要があります。
山頂で飲もうと思ってた250mlのスーパードライはボッシューとでした。

ディナー。
キリマンジャロビールは美味しかった。

2日目

朝。
明るくなって改めて見ると、割と綺麗なホテルでした。

朝食。
目玉焼きの卵の黄身、白くてびっくりです。
残さず全部食べます。

デザート。
海外で生野菜食べるのはどうなんだろうと思いましたが、
まぁいいかと食べました。特に何とも無かったです。

朝食済ませて、荷造りしたらいざ出発。
このホテルに要らない荷物を置いて行けます。
確か5ドルくらいチップ渡せと書いてありました。

やっぱアフリカ大陸は遠いです。
飛行機乗ってるだけで17時間。トランジット含めると22時間かかりました。

でも、「ジャングルの王者ターちゃん」で初めて知ったアフリカ大陸、
その地を踏めた瞬間は、本当に胸が熱くなりました。

出発編はここまでです。
次回から登山の記録になります。

次回

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