前回の続きです。
みやま山荘で三ツ矢サイダーを補給し、今夜の宿泊地である蛭ヶ岳山荘へ出発。
風がゴウゴウと吹きつけ、体はフラフラ。
ポールでバランスを取りながら、落ちないように進みます。
道幅が広い丹沢で良かった。
画像じゃ伝わりにくいですが、木もワッサワッサ揺れてます。
風速計で測ると、風速15メートル近く出てました。
不動ノ峰の休憩所に到着。
水場があるそうですが、雪に埋もれてて見えませんでした。
蛭ヶ岳まであと半分ちょっと。
雪が出てきてますが、アイゼンは要らない程度です。
風は強いものの、いいペースで進んでるなと思ってたら、
棚沢ノ頭付近で、真正面から猛烈な風を受けて尻もち。
地図を見ると、西側の谷から上がってきた風が、進行方向と真正面にぶつかえるエリア。
風に立ち向かおうとして、立ち上がると2秒で尻もち。
へたり込みながら、風速計で測ってみると
まさかの風速20メートル。
というか風が強くて手がブルブル震えて、真正面から測れなかったので、
実際にはそれ以上の可能性が高いです。
無理して進んだとしても、この先の道は真横から風を受けます。
正面からでこれなのに、真横受けると、爆風に吹き飛ばされて滑落間違いなし。
諦めて撤退です。
ってことでまた1時間かけて、みやま山荘に戻ってきました。
今夜はここに泊らせて貰います。
小屋の中は電波が入りませんが、ドコモは小屋の裏だったら通じるよとのこと。
なんとか蛭ヶ岳山荘にキャンセルの連絡を入れることができました。
すみません、次こそは泊りに行きます・・・。
自炊スペースは少ないですが、ほとんどみんな小屋食だったようで、
ほとんど貸切状態でした。
お湯を沸かし、一人ウィスキーお湯割りを飲んだくれる。
延々と飲んだくれて、気づいたらウィスキー400mlを開けてしまってました。
2019年3月22日 みやま山荘
相当寝相が悪かったようで、隣で寝てた人にご迷惑をおかけした様子。
申し訳無い。
6:00 出発
昨日の真っ白な世界がなんだったんだろというくらい、視野が開けてます。
富士山もうっすらこんにちは。
ほんとはこんな道だったんだね。
昨日は精神と時の部屋でさまよってるのかと思ったよ。
で、気づいた。
左ひざの関節がとても痛い。
思い当たる節は・・・絶対昨日の歩荷だろ。
いつもダブルポールなことが多いですが、今回はシングルポールでした。
気付くと右手でばっか持っていたので、
左側に負荷が集中し、左ひざの関節がやられたみたいです。
何気なく使ってたけど、ポールってすごいんだなって思いました。
左ひざ関節痛い痛いになりながら、昨日の撤退ポイントに到着です。
真っ白で見えなかったけど、この道、真横から風を受けながら進むのは無理。
撤退判断を下した昨日の自分、GJ!
あとでビール飲んでいいぞ!
風の影響か、石が崩落している箇所もありました。
谷川を見ると、まさに風が吹き上げてきそうな地形です。
風速20メートルじゃきかないな・・・。
その先、鬼ヶ岩ノ頭とかいう、いかにもな地名。
風が無ければなんてことはない場所ですが、
昨日の爆風でこんな所は通過したくないです。
改めて昨日の自分、GJ!
もう一本ビール飲んでいいぞ!
07:30 蛭ヶ岳山荘到着。
小屋のご主人に昨日のキャンセルのお詫びを伝え、
ジンジャーエールを2本購入しました。
見切れた富士山と、蛭ヶ岳の看板。
焼山に向けて出発です。
蛭ヶ岳北側斜面の階段は、雪が凍りついており非常に滑りやすい状態。
かなり嫌な感じの道になってました。
1回こけました。
やっと土が見えてくる。
9:40 姫次
凍った木道ゾーンを慎重に歩いてたら、思ったより時間がかかりました。
あと、膝痛い。
振り返ると
蛭ヶ岳山荘が見えます。
あとはババっと歩いて、
黍殻山 (きびらがやま)山頂到着。
やっぱ膝痛い。
蛭ヶ岳側からは、道が崩れてて登るのが大変な割に、じみーなピークでした。
11:00 焼山山頂に到着。
下山口である、焼山登山口からのバスは11:03の次は、13:18。
CTで1時間30分なので、余裕をもってのんびり行きます。
ちなみに、これは19年3月時点の平日のダイヤで、
休日は8:08の次は16:38と、絶望的な間隔なので要注意です。
最後のピークも踏んだし、ジンジャーエールで乾杯。
普段甘いもの飲みませんが、すごく美味しく感じました。
ちなみにお酒好きですが、山で行動中はお酒飲まない派です。
その日の行動終わったら飲むけどね!
焼山登山口に向けて下山開始。
林道のゲートをくぐると、
あ、はい・・・。さーせん。
12:40 焼山登山口のバス停に到着です。
やっと膝痛から解放される・・・。
ちなみに歩いて15分ぐらいの所にセブンがあるので、
時間つぶすのには最適かなと思います。
丹沢でキャッキャウフフの爽やか縦走の予定が、
1日目は歩荷と爆風に苦しめられ、
2日目は歩荷の代償で左ひざ関節にペナルティを追いながら、
なんとか無事下山する事ができました。
今回学んだこと。
- 風速20メートルは歩けない
- ダブルポールは偉大
- お酒は飲みすぎない(朝ごはん食べられませんでした)
さて次はどこいこうかな。
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