2月 常念岳 厳冬期北アルプスへの挑戦(中編:ジェットボイルの反乱)

常念岳:2月
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前回の続きです。

雪山恒例行事。雪を溶かして水を作ろうとした時、悲劇は起こりました。
ジェットボイルに雪を入れ、バルブをひねってイグナイターを押すと・・・

火が付かねぇ。

い、イグナイターの故障かな?ライターで付ければ・・・

火が付かねぇ。

ガスの噴出口に耳を澄ませば・・・ガスがほとんど出とらんです
そうだ!思い起こせば前回、マイナス11度の北海道で使った時、火力凄く弱かったよな・・・。

あの時は寒かったので、プロパン成分を先に使い切ったのかと思い、ガス缶を買い換えて安心してた。
その後、ちゃんと点火するか確かめもせず。

ここは冬山。しかも冬季営業の山小屋が無い山域。
当然水場なんて無く、雪を溶かすしか、水を得る方法はありません。

幕営適地とはありますが、あたりを見回せど、ラッセル王(勝手に命名)は見当たらない。
この先の石室まで進んでいる様子(どんだけ強い人なんだろ)。

ストーブを借りることもできないので、
なんとかこのジェットボイルを直すしかありません。

この写真は帰ってから撮りました。

バイク旅でも愛用している、レザーマンチャージでこのピンを抜くと、五徳とバーナー部が分離できました。

これは現地の写真

これはマイクロモで、サーモレギュレーター付きのモデルです。
バルブを最大にひねり、ガス取り付け口に口をつけ、全力で息を吹いてもほとんど通らない。

サーモレギュレーターが不調なのは確かだと思うのですが、調整方法がわからない。
ふと、シールを剥がすと

なんかイモネジが出てきた。ここを捻れば・・・六角レンチなんてありません。
レーザーマンのマイナスドライバーでグリグリやってみましたが、

帰ってから撮った写真です。傷だらけなのは叩いたから。

まぁ舐めちゃうよね。

でも火がつかないことには水ができず、水がないことには生きていけません。命のピンチです。
イメージ的には、サーモレギュレーターの中で、グリス的なものが詰まっているのかなと思ったので、

駄目もとであぶったり叩いたりしてみました。

でも、詰まりは解消できません。
ただ、バルブ全開だとうっすらガスが流れる音はするので、
そのまま火をつけたらどうなるんだろと、ヤケッパチで着火すると

火がついたぞおおぉぉ!

この時の嬉しさと言ったら・・・。
理科の実験で使う、アルコールランプより弱い炎ですが、何とか着火しました。

明日の常念岳アタックに向けて、ここで希望が生まれました。
ただ不安定な状況なので、以下の条件がそろった場合は、アタック続行。
揃わなかったら下山することに決めました。

  • ①空腹でないこと
  • ②寒くて寝不足でないこと
  • ③水を1.5リットル生成できること

①元々3泊分の食料を持ってきており、
行動食のエナジーバーや、おつまみ用のカルパスが余分にあったので
水を使わなくても、何とかカロリーを摂取することはできました。

テント内でマイナス4度と割と温かく、高温カイロも3個投入したので、
寒くて寝れないということはありませんでした。
高温カイロ、おすすめです。

問題の③

こんな感じで、何とか水を作る事ができます。
ただ、結局1.5リットル作るのに4時間かかったので、相当効率は悪いです。
ゴトク無いので、手でずっと持ってなきゃいけないので疲れる。

水が1.5リットルできた時点で、ガスは半分くらい残っていました。
これで次の日は常念岳山頂にアタックだけにして、
最悪もう1泊して、3日目に下山するプランが成り立ちます。

よって2019年2月3日、常念岳山頂に向けてのアタックが決定しました。

いざ、厳冬期の北アルプスに向けて!

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