2018年の記録です。
2018年6月2日~3日:塩見岳(3047メートル)
3000メートル級5座目としたのは塩見岳。
登山口である鳥倉林道は、ハイシーズンはバスが運行していますが、
6月は無いので、車でのアクセスとなりました。
南アルプスって遠いです。
日帰りで行く猛者もいるそうですが、普通のおっさんなので、
一泊二日の肯定とし、日本一高いといわれる三伏峠でのテント泊です。
初日に塩見岳まで行って戻る予定なので、軽量化のため、ツェルト泊としました。
2018年6月2日:鳥倉登山口~塩見岳~三伏峠
鳥倉登山口まで車で行けないので、その手前で駐車して歩いて行くことになります。
ただし、裏技として自転車なら通行できるので、車に自転車を積み込み、
ゲートまで車、ゲートから自転車というサンダーバード作戦でのアタックとなりました。

6:00出発です。

出だしから結構な登りです。
6月は小屋が営業してないので、水を補給するポイントが限られています。
水をがっつり3リットル背負っているので、結構辛かったです。

シーズン前なので、まだ整備もされてないようで
橋とか結構ボロボロになってます。

良い天気。

もう少しで三伏峠です。
この看板の歩数、ネットではウソ説とホント説があるのですが
確かめるのを忘れていました。

9:00 三伏峠に到着です。
良く見ると、日本一高い“といわれる”峠だそうです。
何で何だろう。

小屋は営業していませんが、
ここのテント場とトイレを利用させて貰います。
冬季小屋もありました。
1泊2日ですが、初日にがんばって2日目楽な方が好きなので、
一気に塩見岳を目指します。

目指す山頂は遙か彼方。
と、遠い・・・。

のぞき岩。
覗きに行く度胸は無かったです。

もうすぐ春ですね。

そこそこ残雪はあるので、
10本爪アイゼンをつけてます。

遠くから雲がやってきます。
天気があやしくなってきました。

ガスが押し寄せてきました。
早く行かなくては。

何か異常に疲れてて、写真をあまり撮っていませんでした。
これは山頂への道かな?

結構急な岩場でした。
岩が紫っぽい色をしていて不思議です。

13:30 塩見岳西峰到着
3000メートル級5座目に登頂成功です。
☆―(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエ―イ
(一人で。)

続いて東峰。
こっちの方が標高高いです。
背景は真っ白で、ガスに包まれています・・・。

遠くに見えるのは蝙蝠岳。
ここも中々いいところだそうですが、
今の自分にそんな体力は残っていません。
ささっと三伏峠に戻ります。

遠くから見ると広がった感じの山頂でしたが、
下りで見ると結構キレてますね。
ここからがすさまじく辛く、
1歩1歩、踏みしめながら歩いていました。
途中、塩見小屋の冬季小屋に泊ろうかとも思いましたが、
明日のことを考えて、 三伏峠 に戻ります。
食料も水もテントも背負っているので、荷物は重い。
もうここでビバークしちゃおうかなという誘惑に何度も誘われながら、
ゾンビのように歩いていました。

17:45 ゾンビ、山伏峠のテント場に帰着
ツェルトを張ったら即就寝。
・ツェルト
・Zライトソル
・ポリゴンネスト6×4
(ポリゴンシリーズはお勧めしないです)
・エスケープ ライトヴィヴィ
の組み合わせで寝れました。
本日の行動時間11時間30分。休憩15分。
この日はほんんんんんっとに疲れました。
ふらふらと晩御飯を食べ、珍しくお酒もそんなに飲まず
泥のように就寝。
2018年6月2日:三伏峠~鳥倉登山口
もそもそと朝ごはんを食べ、6:00出発。

泥のように休んだおかげで体力は回復。
一気に下山します。

7:30 鳥倉登山口に到着
お疲れ様でした。
下りは1時間半だったので、日の出とともに登ってれば日没頃には
降りられるタイムですが、体力的には難しいです。
ちなみにこの後車で林道を走ってたら、
ビュンビュン飛ばしてくる対向車の多いこと。
多分地元の方だと思うですが、ブラインドコーナーでも突っ込んできてかなり危険です。
最後の急な下り坂で、横道から車が飛び出してきたので
急ブレーキを踏んだら、ブレーキフルードが沸騰。

もくもくと煙が上がってたので、
タイヤを外して冷えるのを待ちました。
僕にとって塩見岳は、
・登山口までのアクセスが遠すぎる(7時間コース)
・テント場から山頂までが極端に遠い
・水場が無い(入口の仏の清水以降は小屋に頼るしかない)
・(ガスってたので)展望が悪い
・林道走る車の運転が荒い
とかなり苦しい山で、苦手意識を植え付けられました。
その後もいろんな所に登りましたが、
今のところ一番つらかったのは塩見岳です。
日帰りする人たちってどんな体力してるんだろ。
無積雪期で小屋やってる時期だったらまだ違うのかな。
でも今のところもう一回行こうとは思えないくらい
トラウマあふれる山行でした。
次回は北岳、間ノ岳、そして農鳥岳を目指しました。
噂の農鳥おやじに胸がドキドキです。
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